かつては監獄でもあった、フランスのモン・サン・ミシェル

フランスの中でもモン・サン・ミシェルはパリと並び人気の観光地です。ノルマンディー地方南部にあるサン・マロ湾上に浮かぶ小島および修道院であるモン・サン・ミシェルは「西洋の驚異」とも称され、その神秘的な姿を一目見ようと今では世界中から多くの観光客が訪れます。1979年には「モン・サン・ミシェルとその湾」としてユネスコの世界遺産に登録されています。

モン・サン・ミシェルの歴史は708年の10月に始まりました。当時、司教であったオベールの前に大天使ミカエルが現れ修道院を建てるようにと告げたのです。966年にベネディクト派の僧院として創建された修道院はその後も増築を繰り返し、まるで島全体が修道院のような現在の姿になりました。

モン・サン・ミシェルは干潮時と満潮時で全く異なる姿を私達に見せてくれます。満潮時になると地続きだった浜辺にあっという間に潮が満ち島は完全に陸地と切り離され孤立します。その為、フランス革命の時にはモン・サン・ミシェルは監獄としても使用されていました。潮が勢いよく満ちていくそのスペクタルな様子は修道院のテラスから望む事ができます。また、干潮時にはガイド付きで浜辺を歩いて島まで渡る事もできます。

現在、人気の観光地であるモン・サン・ミシェルの島内には多くのレストランやお土産やさんがあります。島で名物となっているのが1888年創業の「ラ・メール・プーラー」のオムレツです。当時、巡礼者の疲れを癒す為にとプーラーおばさんにより考案されたこのオムレツは、私達が想像するオムレツとは見た目も食感も全く違います。何度も何度も泡立て薪で一気に焼き上げる為、表面はサクサク、中はふわふわのスフレ風に仕上がっています。店頭ではリズミカルに泡立てている様子を見学する事ができます。

モン・サン・ミシェルへはパリからのツアーも多く催行されており日帰りで訪れる事もできます。しかし、時間に余裕があれば宿泊して神秘的な島を満喫してみてはいかがでしょうか。観光客の少ない早朝や夕暮れに中世の雰囲気の残る島内を歩くのはまた格別です。